1年に一度の魔法 特別な日
シゲアキくんへ
お誕生日おめでとう。33歳、私の倍生きてるんですね。すごい。約5ヶ月間の19歳差。子どもでも、おかしくないね。もっと早く生まれて来たかったな。
私にはいっぱいありがとうを伝えたいものがあるよ。
シゲアキくんに出会って私の人生は変わりました。なんて大げさだけど。12歳の自分は目の前が全てで、今が全てで、今が苦しくて。
そんなときみたゼロのシゲアキくんが格好良くて、格好良くて、気付いたら。面白くもないファンになった理由だけど、ほんとにすきになってよかった。ありがとう、ゼロ。
もう一つのありがとうは、「傘をもたない蟻たちは」
ファンになる前に読んだ唯一の本で、そのときは分からないことも多かったけど、本当に好きな本。
イガヌの雨の主人公、美鈴ちゃんとお誕生日が一緒なのが嬉しくて、1/366だよ?!2/130000000よりすごい!(そんなことない)
でもやっぱり1番は「にべもなく、よるべもなく」で。そっけなくって、頼りになるところもない。本を開くと、海の香りがして。それも夜の。多分、「よるべ」の意味が分からない小5の僕が「夜べ」って変換したんだろうな、笑。
夜の海に広がる果てしない静寂、1人ぼっちの世界だけど、海の向こうには僕の望む世界があるんだ。
このお話にはどうしても自己投影してしまうから。あのとき、すっごく大人に見えた2人はもう同い年で。ケイスケを受け入れようとした純も、純に打ち明けたケイスケも。
「僕が悪いんだよ。全部、全部僕が悪いんだよ。」苦しいね。ごめんね。僕はこれから先も僕なんだ。やめられないんだ。だから、僕が悪いんだ。ありがとう、友達でいてくれて。僕は君がすきだよ。君は悪くない。黙っていても、話しても、君を苦しめる僕が、僕は心底嫌いだよ。
この話でケイスケのセクシャルは空かされてないって、書いてて気付いた。ゲイなのか、バイセクシャルなのか、パンセクシャルなのか、オムニセクシャルなのか、トランスジェンダーなのか、もっといっぱいあるだろうけど。もしかしたら、シゲアキさんが決めてないかもしれないけど。多分そうだろうけど。
僕にこの本を届けてくれてありがとう。
シゲアキくん、NEWSをすきになった世界は、こんなにもありがとうに溢れてて、奇麗で、この気持ちとか世界を透明の宝箱に入れて、鍵かけて閉じ込めて、ときどき眺めていたいけれど。そんなことは出来ないから。シゲアキくんのいる世界で今日も呼吸をするよ。
おめでとう。ありがとう。貴方の世界に少しでも多くしあわせが降りかかりますように。
2020 7/11
P.S
湖の奥深く、4色の光は今でも僕の中で輝いてるよ。