正直すぎる君だから

銀河平和のために生きる

水深915m

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沼と湖に明確な違いはないらしい。水深が5m以下のものを沼といい、5m以上のものを湖と呼ぶ。つまりは沼より湖の方が深いのだ。

深くて、深くて、碧い水が乱反射するキラキラした世界。例えるならそんな感じ。

 

 

私は、ジャニーズが昔からすきだった訳ではない。デビューして長い人ならなんとなく名前が分かるレベルだった。クラスにジャニオタの子はいたけど、仲の良い子はK-POPオタだったし、私も、もれなくそうだった。

 

そんな私がNEWSをすきになったきっかけは、親につられて見た

ゼロ 一獲千金ゲーム

怖かったけど、それよりも知識を駆使し、問題を解いていく姿が、格好良くて面白くて、毎週日曜日を心待ちにしている自分がいた。

公式LINEを追加したり、ホームページだって何回もチェックした。

 

主演がNEWSの加藤シゲアキさんだということ。原作は福本伸行さんだということ。主題歌はNEWSの「生きろ」であること。NEWSは今年で結成15周年であること。

NEWSは4人組のグループで、元々9人で活動していたことくらいは知っていたけれど、あの山Pと錦戸くんがいたことは知らなかった。(私の年代だと、NEWSは4人で活動してるイメージ)

 

徐々に検索する内容が【ゼロ ドラマ】から【NEWS ジャニーズ】にかわっていき、新しい知識が増えて嬉しいはずなのに、なぜだか不安な気持ちが募った。

 

だって今までジャニーズを好きになったことは一度もなかったから。ジャニーズはハマると怖い、って思ってたから。それに、その時期のNEWSはかなりボロボロで、私が応援するのはほんとにこのグループでいいのかと迷ったりもした。

 

そんな中途半端な気持ちを抱えながら、NEWSのアルバムを借りにいった。

NEWSからNEVERLANDまでのアルバムを聴いたけれど、(なぜかEPCOTIAは借りてなかった)1番気に入ったのはNEVERLANDだった。

 

「ようこそネバーランドへ。」

ミスター・インポッシブルの挨拶から始まる夢の世界。圧倒的な世界観に一気に引き込まれた。

 

「NEWSってこんなに歌上手いんだ。」

チャラチャラしている印象だった手越くんの、切ない歌い出し。

小説家の加藤さんのまっすぐな声。

バラエティーでよく見るまっすーからは想像のつかない、全てを包み込むような甘い響き。

キャスターで落ち着いた印象通り、みんなを支える小山さん。

 

曲だけじゃなくて、Interでも、私をNEVERLANDのもっと深いところに連れて行ってくれる。

旅が終わって現実世界に戻ってきても、「U R not alone」最高の応援歌で背中を押してくれた。

 

NEWSを応援するか迷っていたけれど、そうじゃなかった。

応援されたのは、支えてもらったのは、私だった。

そのことに気づいたとき、アルバムを聴く前の漠然とした不安や迷いなんて宇宙の彼方へ消え去った。

 

 

私は、この日、結成15周年である記念日に、NEWSという深い深い湖へ落ちていった。